楽食厨房 Vol.19

大人の隠れ家のススメ！

　高田馬場駅すぐの線路沿いの路地裏に佇む「KITCHEN　BABABAR」。ここはまさに大人の隠れ家。シンプルな店内にはワインから日本酒まで厳選されたお酒が並んでいる。

　「季節感を大切にして季節ごとに食材を変える」という、イタリア料理に卓越したマスターの齋木さんのイチ押しは、季節限定「羊とうずらの盛り合わせ（950円）」。ラムチョップとうずらのローストに、玉ねぎとプチトマトの付け合わせが見た目も美しい逸品。ニュージーランド産の羊肉は、タイムやローズマリーなどのハーブオイルでマリネしているので、味わい深く、香り豊かで美味。また、フランス産のうずら肉は、蜂蜜を加えたバルサミコ酢に漬け込んだ秋のジビエらしさを感じる野性味あふれる品。サイドメニューの「トリッパと白いんげん豆の煮込み（S650円、L900円）」は、イタリアの定番料理。内臓を3回煮こぼした後にトマトで煮込み、内臓の臭みを感じることがなく、下処理の丁寧さがうかがえる。お酒は、ワインをはじめ、ビールやウィスキーの種類も豊富だ。

　元々バーとしてスタートした店ながら、お酒と会話、そして美味しい料理も提供しようというコンセプトが際立つ「KITCHEN　BABABAR」。ここにあるのは、日常を忘れさせてくれて自然と笑顔がこぼれてくる、この上ないステキな時間なのかもしれない。