高田馬場駅から徒歩2分。早稲田通り沿いの名画座早稲田松竹の脇の路地を入った先にある洋館のような外観が特徴の「助川クリニック」。開業以来70年以上、主に整形外科を中心に、幅広く地域医療を提供する総合クリニックなのだ。整形外科の他、内科、皮膚科、リハビリテーション科の診療が可能。
内科は一般内科・糖尿病・消化器・循環器・呼吸器の専門医による診療ができる。リハビリは健康的な生活が送れるよう、通所・訪問と個別サポートも充実。
院内の「オープン型MRI」など、最新設備を導入し、従来のトンネル型とは異なる閉鎖感のない環境で子どもから高齢者の方まで安心して検査ができる施設や環境を整えている。
また、発熱のある患者さんは、他の患者さんと接触のないよう完全に導線を別にした屋外の発熱外来で対応。
地域のさまざまな疾患に応えて貢献できるよう、多様な取り組みを行っているのだ。
もともと軍医をしていた初代院長が高田馬場に産婦人科を中心とする医院を開業してから70年以上。赤ちゃんからお年寄りまで、地域の住民のあらゆる病気と向き合い、地元の健康を見守ってきた「助川クリニック」。
初代院長に取り上げられた赤ちゃんが、大人になってから今度は自分の子どもを連れて受診するなど、親子3世代に渡って通われる方も多いという。「開業以来、まさに“地元のかかりつけ医”として、家族ぐるみでお付き合いいただいている患者さんもたくさんいらっしゃいます」と、助川卓也副院長は話す。
健康面で困ったり、悩んだりした時にすぐに相談できる、そんな地元に愛されるクリニックなのだ。
「助川クリニック」では、整形外科を助川卓行院長と息子である助川卓也副院長が担当し、皮膚科を院長の娘である早稲田のぞみ先生、一般内科、糖尿・内分泌科を副院長の妻、助川敦子先生が担当。
また、非常勤で循環器科、消化器科、呼吸器科といった専門的な診療を担当する外来の先生もいるため、各専門分野が連携し、多角的なアプローチで患者の治療にあたっている。
「クリニックでありながら、多くの専門治療が行えるのが特徴です。お互いの専門的な見地から、患者さんの病因を発見して的確な診療と治療を提供できる、チーム医療を強みとしています」と話す助川卓行副院長。
足の腫れで整形外科を受診した患者さんが、レントゲンを撮っても原因が判らず、別の病因を疑って内科の先生と相談しながら検査すると実際は内臓疾患だったという事例もあるという。病因が判らないことは患者が不安になる大きな要因。
そんな事例でもチーム医療によって、病因を見つけ治療方針を立てることができるところが、「助川クリニック」の大きな特長といえる。
「助川クリニック」では、大学病院でも珍しいオープン型MRIを導入。オープン型MRIは、従来のトンネル型とは異なり側面が開放されているため閉鎖感がほとんどなく、狭い空間が苦手な患者さんや小さなお子様の患者さん、妊婦さんも、安心して検査を行うことができるそう。
オープン型MRIは都内でも導入されている病院が少ないこともあり、遠方からの患者さんや時には大学病院から紹介された患者さんが訪れることもあるという。
さらに、内視鏡や超音波診断装置、超音波骨折治療器、各種リハビリテーション装置など、診療や治療に必要な最新の医療機器が充実していることも、安心して診療を受けることができる「助川クリニック」の大きなポイントの一つといえる。
リハビリテーションにも力を入れている「助川クリニック」は、ベッド数やリハビリテーション機器も充実。理学療法士7名体制で、医師と連携しながら通所リハビリテーション(デイケア)、外来リハビリテーションの他、通院が出来ない場合患者さんには、訪問リハビリテーションも提供。
身体状態・生活環境などからプログラムなどを立案し、3ヶ月ごとに見直しを行いながらケアを行っている。これらの総合的なリハビリテーションの提供体制によって、患者さんが寝たきりになるのを予防するべく、地域に密着しながら幅広い患者さんに寄り添いそれぞれの状況に合わせたリハビリテーションを行い、地域の医療と健康を支えることを目標としているのだ。
また、医院内の多目的ホールでは定期的に専門家を招いて「にこにこ体操教室」を開催。身体に無理のない運動で、健康維持やケガ予防のために体を動かしたいという方への長期的なサービスにも取り組んでいる。
「助川クリニック」では、コロナ禍における地域医療従事者としての使命感から、他の患者と接触することのない屋外型の発熱外来を実施。発熱患者専用の広い動線と入口を確保し、ほかの一般患者と接触することなく、抗原検査や唾液によるPCR検査を受けられる体制を整えている。
また、受付には非接触型の精算機を導入(予定)。
さらに2021年の5月からは、土曜日午前の診療を開始。仕事で忙しい方や、週末しか通院できない患者さんにも対応している。
「患者さんと向き合い、分かりやすく説明すること、納得のいく医療を受けていただくことを大切にしています。まずは、身体の痛み、体調の不良、健康上で気になることがあるときには、我慢することなく早めに来院してください。痛みを我慢し、その痛みが治まるのを待っているのは、患者さんにとってつらい時間です。無理をせずに来院してもらって、一緒に検査や治療をしていきましょう」と、助川卓也副院長は話す。
「助川クリニック」は、開業から70年以上、いつでも頼れる “地元のかかりつけ医”として、これまでもこれからも地域の医療と健康を支え続けていくのだろう。
(取材・文:山口裕子/ジモア編集部)
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