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【早稲田松竹】1/30(土)~2/5(金) 『ビック・シティ』『チャルラータ』

松竹ビックシティ

インド映画といえば、歌って踊ってとにかく盛り上がる、いわゆるボリウッド・ムービーを思い出されるでしょうか。それらを想像してサタジット・レイ監督の作品を観ると、もしかしたら少し拍子抜けしてしまうかもしれません。なぜなら彼の映画は、歌も踊りもない、とても静かな映画だからです。けれど、1955年に『大地のうた』でデビューしたレイ監督の数々の作品は、世界中で驚きをもって絶賛されました。黒澤明監督は「レイの映画を見た事がないとは、この世で太陽や月を見た事がないに等しい。」と言ったほどです。今週は、インドの巨匠サタジット・レイ監督の、中期の傑作である『チャルラータ』と『ビッグ・シティ』を上映いたします。

レイ監督の故郷であり、生涯撮り続けた都市・カルカッタを舞台に、イギリス統治下の19世紀末、豪邸に暮らす若くて美しい妻・チャルラータの心の機微を描く『チャルラータ』と、第二次大戦後の経済成長期の街で力強く生きる女性・アラチとその家族を見つめる『ビッグ・シティ』。両作とも女性が主人公の作品です。

演じるのはどちらもマドビ・ムカージーという女優。彼女の凛とした美しさが映画の大きな魅力です。贅沢暮らしをしながらも退屈な日々を過ごすチャルラータと、家計を助けるためセールスレディとして働き出すアラチ。同じ女優が演じているからこそ、その対比が浮かび上がってきます。レイ監督は、恋をしたり外で働いたり、家のなかで閉じ込められていた女性が自由になる瞬間を、心情に寄り沿った丁寧なカメラワークで鮮やかに切り取ります。

また、レイ監督の映画の“豊かさ”は人物描写だけではありません。彼の映画では、雨や風といった自然現象、動物や草花、さらには本や刺繍などモノのひとつひとつが意味を持っているのです。孤独なチャルラータの心を色づかせる青年・アマルが現れる時、突然の嵐がやってきます。アラチの自立心を象徴するのは、サングラスや同僚からもらった口紅です。端々に見つけることができる繊細な描写が、映画を豊かに彩ります。特別なことはなにも起こらないのに、すべてが特別に見えてしまう魔法。『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督が、レイ監督の大ファンだという理由はそこにあるような気がします。

監督だけでなく、作曲や、自作のポスタービジュアル、レタリングなども手掛けたサタジット・レイ監督。50年前のインド映画と思っていると、その洗練されたセンスに驚くはず。唯一無二のマルチな才能が堪能できる二本立てです。

早稲田松竹映画劇場(パズー)

ビッグ・シティ
MAHANAGAR
(1963年 インド 131分 DCP

松竹ビックシティ2 

 

 

 

 

2016年1月30日-2月5日上映
開映時間 12:35 / 17:15

■監督・脚色・音楽 サタジット・レイ
■原作 ナレンドラナート・ミットラ
■撮影 シェブラト・ミットロ
■美術 ボンシ・チャンドログプタ
■出演 マドビ・ムカージー/アニル・チャタージー/ハラドン・バナジー/セファリカ・デビ/ジョヤ・バドゥリ(現ジャヤー・バッチャン)/プロセンジット・シルカ/ハレン・チャタージー/ビッキー・レッドウッド
■1964年ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞
■オフィシャルサイト http://www.season-ray.com/
■2作品共通パンフレット販売あり(700円)
★デジタルリマスター版での上映です

 

松竹ビックシティ3
松竹チャルラータ1953年のカルカッタ。病気の父親を抱えながら、しがない稼ぎしかない銀行の係長であるシュブラトを夫に持つ妻アラチは、あまりにも苦しい家計をみかねて働きに出ようとする。まだ主婦が外で働くことが一般的でない時代。同居する夫の父の制止を振り切って、上流家庭に編み機を営業して回るようになる。

はじめは苦労するものの、やがて営業の才能を発揮するアラチは、次第に自信を身につけていく。そんなアラチの姿を、夫である面目を保てず、内心気が気でなく見つめるシュブラト。2人の関係にも次第に変化が生じてきていた。そんなある日、シュブラトの銀行が倒産してしまい…

松竹チヤルラータ2原作はナレンドラナート・ミットラの中篇小説。サタジット・レイ監督が脚色・監督・音楽を一人で兼ねている。日常的な動作の一つ一つ、会話の一語一語にも、これこそ第二次世界大戦後のカルカッタの現実だというものが、サタジット・レイ監督の細緻な観察と行き届いたタッチで赤裸々に描き出されている。

主演のマドビ・ムカージーは、この映画で初めてレイ作品のヒロインに選ばれた。彼女の美しさと勘のいい演技がレイの心を捉え、次の『チャルラータ』に主演することになった。その夫を演じるのはレイのお気に入りの俳優アニル・チャタージー。

チャルラータ
CHARULATA
(1964年 インド 119分 DCP

松竹charulata3
 

 

 

 

 

2016年1月30日-2月5日上映
開映時間 10:20 / 15:00 / 19:40

■監督・脚色・音楽 サタジット・レイ
■原作 ラビンドラナート・タゴール
■撮影 シュブラト・ミットロ
■美術 ボンシ・チャンドログプタ
■出演 マドビ・ムカージー/ショウミットロ・チャタージ/ショイレン・ムカージー/シャモル・ゴーサル/ギータリ・ロイ/シュブラト・セン
■1965年ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞/1965年アカプルコ国際映画祭最優秀賞受賞/1964年インド国際映画祭最優秀賞受賞
■オフィシャルサイト http://www.season-ray.com/
■2作品共通パンフレット販売あり(700円)
★デジタルリマスター版での上映です

チャルラータ4
松竹charulata5 1880年のカルカッタ。若く美しい妻チャルラータは、新聞社の編集長であり社長でもあるブポティを夫にもち、何ひとつ不自由ない生活を送っていた。しかし、年中多忙な夫は、ほとんど妻の相手をしようとしない。仕方なく、日がな刺繍をしたり小説を読んだりして寂しい毎日を送っていた。

そんな中、大学の休暇で夫の従弟であるアマルが訪ねて来る。詩を口ずさみ、文学に詳しいアマルの出現は、チャルラータにとって生きる喜びだった。また、アマルもチャルラータが並々ならぬ文才をもつことに気づき、ほのかな想いを抱き始める。しかし、ある日、新聞社の経理が社の金を持ち逃げしたことを契機に、3人の関係に大きな変化が訪れる…

松竹charulata6『チャルラータ』は監督本人が最高傑作と語り、ウェス・アンダーソン監督らも大ファンを公言するほど。富裕な夫を持ち、大邸宅に暮らす妻の孤独と芸術への目覚めを、詩的で美しい映像の数々とともに描く。原作は、ノーベル文学賞に輝くインドの文豪タゴールの長編小説「こわれた巣」。レイが脚色し音楽も担当している。主演マドビ・ムカージ―の相手役には『大樹のうた』のショーミットロ・チャタージー。

出典:早稲田松竹映画劇場

 

DATA
早稲田松竹映画劇場
TEL
03-3200-8968
住所
新宿区高田馬場1-5-16 
入場料:1,300円(大人)/1,100円(学生)/800円(ラスト1本)など

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