ジモアマガジン[2010秋号 e-Book]
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「本屋として、感動する本やためになる本を紹介してもよかったんだけどね。今回は僕にとっての思い出の本、人生を少し変えるきっかけをくれた本ということで勘弁してもらって…。そう言って紹介していただいたのが『インドの大道商人』という本。体重測定屋、水売り、代書屋、耳掻き屋…、これらインドの路上商売人のインタビューと写真。 「大学3年生の時友人に誘われて初めて海外旅行に行ったのがインド。あまり行きたくなかったんだ。なんかたいへんそうだし。行くのを迷っていると友人がこの本読めって。日本では成り立たない商売の数々。単純にこれで生活できるのかって興味が湧いたんだ。とにかく行ってみるか!って。生きることってこんな大変なんだって体験をたくさんしたわけ。買い物、乗り物、食事、宿泊…、すべて交渉。ボラれるし、疲れるし、人間不信になるし。でもこれやらないと、旅行続けることできないのよ。そのうち、だんだん交渉がスムーズになって。簡単にいきすぎるとかえってもの足りなさを感じたりしてさ…」 浅利さんは卒業後商社に就職したが、のちに古本屋を開き現在に至る。「インドに行って少し変わったんだ。自分の信念や主張をきちんと持つこと。主張を形成していくうえで本は最良のものだと思うよ。なにより本を読む時間を持てるって贅沢じゃない」 人生をちょっと変えるかもしれない本との出会い。あなたもルネッサンスで見つけてみては。音楽は好きだけど、ライブに行ったことがない…。そんなライブ未体験のみなさんもたくさんいるはず。でもライブハウスのような熱気溢れる空間で聴くナマの音楽は、とっても気持ちがいいもの。音楽そのもののチカラで、聴衆のココロを解放してくれる。そんな素敵な時間と空間を、共有してみませんか。「インドの大道商人」平凡社刊※版元に新刊在庫はございませんMusicBookVol.3MYマイホンInterview/Text:Yusuke Ujita浅利 武史氏リサイクルブックスルネッサンス 店主大手総合商社を脱サラし、2001年に早大南門通りに古書店をオープン。プロレス観戦が趣味。本のことから人生相談まで、お客様とのコミュニケーションを大切にする本屋を目指している。Vol.3~ライブハウスを楽しもう~十人音色ライブハウスの1番の魅力とは?生きた音楽が聴けること。生音の迫力はもちろん、出演者の情熱やエネルギーがダイレクトに伝わってくるので、人となりや楽曲の背景も見えてきます。ミスやトラブルなども現場でしか味わえない魅力のひとつです。具体的にはどんな楽しみ方がありますか?ステージ付近ではパワーのある音、後方ではまとまりのある音が聞こえるので、会場内でも違いが楽しめます。目の前で演奏や機材に注目するもよし、お酒を飲みながら音に身をまかせるもよし、気を張らずに自由に楽しむのが1番です。ではお客さんは思うままに音や言葉に反応すればいいのですね。そうです。ライブは一方的ではなく、出演者とお客さんの対話で成り立つコミュニケーションの場。歓声をあげたり、手を叩いたり、静かに心で噛みしめたりするのも自由。もちろんマナーを守って楽しむことは忘れずに。なるほど。思っていたよりも気軽な場所なんですね!構えないで、映画館にフラッと寄る感覚で来て欲しいですね。料金もコンサートみたいに高くないですから。老若男女問わず、同じ音楽が好きな人達が集まればきっと楽しい時間が過ごせるはずです!高田馬場周辺には、素敵なライブハウスがたくさん。非日常の楽しい時間とエネルギーいっぱいの音楽は、きっとみなさんの暮らしに新たな刺激をもたらしてくれるはず!Interview/Text:Toshifumi Yokota近藤 薫さんシンガーソングライター、「VERY MERRY MUSIC SCHOOL高田馬場校」チーフプロデューサー。V6、HALCALI、AKB48、渡辺美里、郷ひろみなどへの楽曲提供や、音楽スクール運営、新人育成、プロデュース業など幅広く活動する。20

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