ジモアマガジン[2010秋号 e-Book]
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芸人へのきっかけと下積み時代ちぇんちぇん:なぜ、ものまね芸人になったんですか?たくちゃん:若い時に芸人を続けるか迷った頃があって…。いろんな人のライブを観たけど、原口さんのステージが一番キラキラして華やかだった。自分にないものがたくさんあって。 「お笑いやるならものまねだ!」って決心して。原口:たくちゃん。 そんなに褒めて…いくら欲しいんや? たくちゃん:…じゃあ1万円ほど。 原口:安っ!いやー憧れてるっていうのは嬉しいけど、あんま言わんでくれる?たくちゃん:なんでですか! ボクがダメだから!?原口:ハハッ(笑)。ものまねって難しくて、僕らは所詮ニセモノだし、あくまでも本人をリスペクトして、それを超えちゃいかん。 力みすぎないことも大事。ちぇんちぇん:このシアターでも若手が頑張ってますが、ライブのよさは?原口:ライブはわざわざ見に来てくれるからありがたいよね。僕はショーパブが多くて…、お酒入ってるから野次や罵声も飛んでさ。 大変だったけど、鍛えられたよ。継続こそ、芸人のチカラなりちぇんちぇん:同じものまね芸人として、お互いにどう思ってますか?原口:たくちゃんとは着眼点が似てると思う。あごものまねを始めた時も面白いなあって。思ったより早く壁にぶつかったけど(笑)。たくちゃん:そう!大きな壁に(笑)。原口:でもずっと続けるべき。土台がないと、他に何しても欠陥住宅のようにダメになる。俺が、さんまさんをやめるようなもんだよ。たくちゃん:前に「ちゃんとネタ作ってんのか?」って聞かれて、ちょうど何もしてない時で。その一言で、翌日から気持ち入れ替えました!原口:まぁ新ネタ披露させて、パクったろうと思ったんだけどね。たくちゃん:いやいや!ないんかい、ネタ!原口:アハハ(笑)。たくちゃんはとことん悩むし努力家だからね。たくちゃん:原口さんは楽屋でギリギリまで雑談してても本番でスパーン!と決める。ボクも真似したら案の定失敗しちゃって。原口:あの…、僕だって隠れた努力が…。 カッコ悪いから言わせないでよ!ちぇんちぇん:私は本番緊張しちゃって、リハよりつまんなくなるんです。原口:本番の勝負力が重要。僕はリハでネタやり過ぎると、自分で飽きてモチベーションが下がる。それがお客さんに伝わっちゃう気がして…。いろんなリラックス法をたくちゃんに教えてます。ライブは芸人のホームグラウンドたくちゃん:若手のものまね芸人は、みんな原口さんに憧れてますよ。歌、しゃべり、形態模写。すべて揃って、バランスが素晴らしいんです!原口:嬉しいねー。野球チームでも結局バランスとれてるチームが強いしね。でも、ものまねの軸はブレないように気をつけてるよ。軸が崩れると原点に戻れなくなる。さんまさんがいつも言うように(ここでおなじみの付け歯が登場)「えぇか、ちぇんちぇん。 お笑いは戦場やからな!」ちぇんちぇん:はい!(爆笑)原口:だからさんまさんの歯は常に持ち歩いてる。自分を見失わないし、どんな場面でも笑いで自分をアピールしなきゃいけない。たくちゃん:ホントどこのスタッフさんにも原口さんは評判いいですよー。原口:だからさ~、いったい何が欲しいんだ?たくちゃん:(間髪入れず)では、才能を!原口:それはあげれんなー!やっぱりスタッフさんとも楽しく仕事して、また一緒にやろう!ってお互い思いたいし。たくちゃんは、失敗を恐れちゃダメ!日々勉強だから。その点ライブは最適。 お客さんの反応も直接わかるしさ。たくちゃん:全部の打席打たなくても1回ヒット出せばいいんですもんね。原口:そう、塁に出るのが大事。打てなくても球を選んだり、ピッチャーにプレッシャーを与えたり。 出来ることはたくさんあるよ。ちぇんちぇん:なるほど、勉強になります。原口:でも、こういう場所はほんと懐かしいねー。やっぱり原点は忘れちゃいかんな。たくちゃん:昔、原口さんが怪我で入院してる時に見舞いに行ったら、か細い声で…「マイク握りたい…」って言ってましたよね。一同:(爆笑)原口:そう、ナースコールのボタンをマイクにしてたら看護師さんに怒られましてね。点滴じゃなくピンマイクが欲しい!って。たくちゃん:そういうプロ意識も勉強になります!それぞれにとってのライブとは?たくちゃん:修行の場ですね。やってないとネタが育たないし、テレビじゃ放送できないことも含め何やってもいいんじゃないかっていう空気が楽しくて止められない。ちぇんちぇん:うちでも下ネタオンリーライブやスベった人が1番のライブとかマニアックなものをやってるんですけど、いつも新しい発見ばかりです。原口:僕は実家みたいなもんですかね。年に1回単独ライブやってるけど、みんなに料理を振る舞って、味わいながら感想を言い合うような。原点に立ち返る場所かな。高田馬場の印象は?原口:おしゃれ過ぎる街が苦手なんで、いい意味で落ち着く場所です。たくちゃんが連れてってくれないから食事したことないけど…。たくちゃん:えっ!誘っていいんですか?この辺のラーメン屋ならほとんど紹介できますよ!原口:マジで行こう。近いうち一緒にライブもしたいね。ここでやろうか?たくちゃん:いいですね!ホントに一緒にやってくれるんですか?原口:入院しながらマイク握りたいって言った男だぞ!いつでも呼んでよ!HEY!たくちゃん1981年7月2日生まれ/北海道出身。ものまね芸人。ものまねバトルにて新人賞を獲得してデビュー。顎ものまねを初め、ものまねレパートリーは圧倒的な数を誇る。馬場在住タレントとして、「ジモア宣伝隊長」に就任。☆ブログ:http://hey-takuchan.arekao.jp/ロケ地:BABACHOPシアターText:Toshifumi Yokota Photo:Satoshi Hishida馬場在住のものまね芸人HEY!たくちゃんが地元を紹介! お笑いを目指すきっかけにもなった先輩原口あきまささんを招いて、お笑いライブ開催などで話題の「BABACHOPシアター」へ。シアター主宰兼所属芸人ちぇんちぇんさんを交えて、ライブやお笑いへの熱い想いを語ってもらいました。第二場ジモア宣伝隊長HEY!たくちゃんの原口あきまさ1975年11月3日生まれ/福岡県出身。ものまねタレント、お笑い芸人。さんまのつけ出っ歯のモノマネで一躍有名に。あらゆる有名人のネタをもつものまね界のトップ級芸人。☆ブログ:http://ameblo.jp/akimasa-h/原口あきまさ単独ライブ 第7章 「我夢謝裸 ~35才~」 GAMUSYARA【日時】11月2日(火)開場 18:30/開演 19:00 11月3日(水)開場 17:30/開演 18:00【会場】笹塚ファクトリー 東京都渋谷区笹塚1-56-7 京王笹塚ビル地下2階【チケット発売中】ローソンチケット Lコード:31416 前売 ¥3,000(税込)/当日 ¥3,500(税込) 全席自由席06トークライブさながらに熱く語っていただき、生のライブのパワーをたっぷりと体感することが出来ました!帰り際、「ほな、また!」とさんまさんのマネで会場を 後にしてくれた原口さん。11月の単独ライブでも会場を熱く 沸かせてくれるでしょう!ババくる!?

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