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早稲田通りと明治通りが交差する馬場口交差点を早稲田方面に進んだ一つ目の路地を左へ曲がったすぐ。ここは半地下へのスロープが特徴的な2010年1月にこけら落としされた小劇場ラビネスト。エントランスは車での搬入もできる広さで、今年8月にリニューアルされたばかり。音響や照明などの設備の追加やメンテナンスも度々行っていて、永続的に進化を遂げている、本格仕様の小劇場である。演出家としてさまざまな作品を手がける山口喬司氏が管理・運営しているだけあって、こだわりが随所に感じられる。スタッフや演者にストレスの無い環境を整えてあるのはもちろん、他劇場には類の無い設備まで挑戦的な導入を試みているのは、都内でもラビネストくらいだろう。
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(掲載日:2012年3月16日)

オーナーの山口さん自身、小さい頃から演劇にどっぷり浸かっていたわけではなく、学生時代は音楽をやっていたという。卒業後、映画の出演という経験を機に演劇の道へ。小さい頃から人形劇やサーカスなどに触れて育ったこともあってか、ステージアクトに対する関心や思い入れがあり、いつの間にか脚本を自分で書き、演出を手がけるように。そしてついには“演出家の描くプランを実現できる場を創りたい”という熱い想いが興じて、劇場を作ってしまったのだ。ラビネストは28年の歴史を持つ旧アートボックスホールを改装した劇場。その歴史や土地柄もあってか、街や住民も演劇や芸術に対する理解が深く、公演チラシの設置も快く受け入れて、応援もしてくれるという。

面積に対し、キャンバスとなるステージ部分が広く取られているため、定員は80名前後(公演による)と小ぶりだが、基本的な設備の充実はもちろん、新しい機材や斬新な設備も積極的に導入し、様々な演出の要望に対応することができる。「芸術家は、どんどん新しい感覚で良質なものを作っていきたいはずなんです。既存の枠にとらわれず、今の時代の劇団さんやスタッフさんが使いやすい設備を整え、丁寧なメンテナンスと公演のサポートをしていくことで、それが結果的にお客さんにおもしろい作品を届けることになると思うんです。」と、山口さん。30代前半と若くして劇場のオーナーを務めているからこそ、利益を求めるよりも仲間とお互いを高め合ってものづくりをすることに力を注いでいる。「おかげさまで、利用してくれるのは若くてもしっかりとした劇団が多いです。共感してくれる人がいるのかなと思うと嬉しいし、おもしろいものづくりを間近で感じられて自分自身の刺激にもなります。価格設定もリーズナブルなので、下北沢や池袋などで公演をしている劇団もぜひ一度西早稲田で公演をしてみては。

女神座ATHENA 2nd IMPACT 『ぱぢゃまdeおじゃま?』
山川ひろみ、冨手麻妙、古河結子、日野麻衣、三田寺理紗
門田典子、池上紗理依、宮島沙絵、鈴木絵未里、守永七彩
作・演出:山口喬司
| 4/28(土) | 4/29(日) | 4/30(月) |
| 14:00 | 14:00 | 13:00 |
| 19:00 | 18:00 | 17:00 |

Two-point Spirit 『お預かり致します』
旗揚げ公演は落語をモチーフにした個性的な舞台で、
人気を博した実力派若手劇団の第2回公演!
想いも一緒に預かってくれる、そんな質屋のお話です。
中村優希、水田裕之、宗吉、大岡綾子、助川玲、板谷美麗、
馬渕良介、依田香織、西方佳波、齋藤航
作・演出:言成三成
| 5/10(木) | 5/11(金) | 5/12(土) | 5/13(日) |
| 14:00 | - | 13:30 | 13:00 |
| 19:00 | 19:00 | 18:00 | 17:00 |

「劇場にわざわざ足を運んで作品を観るって、きっと貴重な時間だと思うんです」と、山口さん。いつも心がけているのは舞台ではなく、客席にいるお客さんひとりひとりの心を演出することだ。子どもの頃、絵本を読んで主人公に感情移入してワクワクしたり、物語に散りばめられた悲しいことや楽しいことを味わったりして、本を閉じて「あぁ、なんかまた読みたいな」って思ったのと同じような感動を与えたい。「人生が変わるほどじゃなくてもいいから、人の心をちょっとでも動かせたらやっぱり嬉しいですね」。なにより小劇場の魅力は、舞台との距離感。俳優たちの汗と体温が客席までダイレクトに伝わって、観客も一体となってひとつの作品になるところ。たとえストーリーがいまひとつわからないなんてことがあっても、その熱量に圧倒され気がつけばその世界に引き込まれる。細かい表情の変化や、例えば水のしずくを一滴垂らすような、大劇場では再現できないシーンの演出も小劇場ならお客さんまでしっかりと魅せることができる。ラビネストで公演される作品には小さなドラマがたくさん存在しているのだ。

大劇場の有名な公演と小劇場、もしかするとその魅力はまったく別のところにあるのかもしれない。物語もさることながら、俳優の息づかいと汗を感じることのできる小劇場公演の臨場感と緊張感は独特の空気を持っているのだ。「私自身の作品はもちろん、若い劇団からベテランの劇団まで幅広くラインナップしていきます。演劇未体験、小劇場未体験の方、そしてご近所の方も、ぜひ気軽にお越しください。舞台の熱量を体感すると、演劇の魅力がわかると思います」と山口さん。劇場名のラビネストは「RABBIT NEST」=うさぎの巣からの造語。その名の通り、劇場が半地下にあるということから生まれたそう。そして、不思議の国のアリスのように、「うさぎの巣をくぐり抜けたら、そこには別世界が待っている」という思いも込められてもいる。ファンタジー、コメディ、社会派、アングラ劇など、ジャンルを問わず、ここラビネストから新しいカルチャーの発信と、観客の感動が生まれてくることに、これからも期待したい。(取材・文:横田 敏史)
| 店舗名 | 高田馬場 RABINEST ラビネスト |
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| 電話番号 / FAX | |
| 営業時間 | 10:00~22:00 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 住所 | 東京都新宿区西早稲田3-27-4 第一キャラット河俣B1 |
| 平均予算 | |
| クレジットカード | |
| オフィシャルHP | http://www.rabinest.com/ |
| メールアドレス | owner@rabinest.com |
| モバイル |
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| 座席 | 80席(公演による) |
|---|---|
| タバコ | 禁煙(外で喫煙可) |
| 貸切 | 可能(HP参照) |
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| お子様連れ | 公演による |