歴史・地形で個性が光る!東京屈指の坂道をめぐる~目白エリア編~【ぶらジモア③】
高田馬場・早稲田・目白を歩く「ぶらジモア」。
第3回目はテーマは、前回に引き続き「坂めぐり」です!
前回は数多くの坂道を作りだした「目白崖線」の落合エリアを歩きました。今回はその隣、目白エリアを歩きます。坂めぐりをするなかで、どんな絶景に出会えるのか楽しみです!
今回のルートは、都電荒川線・学習院下駅を出発して、目白崖線に沿って歩き、その端にある有楽町線・江戸川橋駅を目指します。
Googleマップで見てみます。今回めぐる坂道は崖線の上に位置する10カ所です。神田川に沿って、標高が大きく変わる崖線が続いています。そこから、北側から続く通りと突き当たるところに、ゴールの江戸川橋駅があります。先端が細く尖った目白台地の形が特徴的です。
(Googleマップより)
①のぞき坂
駅を出発してまず最初にたどり着いたのはのぞき坂です。その名の通り、のぞくように身を乗り出さないと坂下が見えないほど、大きな傾斜がある坂です。
駅を出発してさっそく現れたこの坂道ですが、上り切ると早くも息が上がってしまいました…。
この坂から、前回の落合エリアと同じように、新宿の高層ビル群が一望できます。天気が良く、澄んだ青空をバックにしたキレイな景色です!
(写真はすべて筆者が撮影)

②宿坂
この坂の通りには、目白の地名の由来とされる目白不動尊があります。その敷地の中にも、いくつか段差があり、坂道に沿って、地面の高さが変わっている様子を見ることができます。


③稲荷坂
その隣の稲荷坂は、先ほどの2つよりも、道幅が少し狭くなりました。車は道をゆっくりと走り、より閑静な雰囲気が漂います。稲荷坂も坂上からの景色が美しく、太陽の光が当たる坂道の先に、また見晴らしのいい景色が広がります。

④富士見坂
稲荷坂とV字の形で伸びているのが富士見坂です。坂上を見上げてみると、坂のてっぺんに近づくにつれて、ぐいんと傾斜が大きくなっているように見えます。実際にこの坂を上るのもなかなか大変でした…。
そして、この坂の坂上には、「Y字路」という特徴的な景観が現れます。富士見坂とその隣の日無坂が分岐する場所が、「Y」の文字のように見えることからそのように呼ばれています。
Y字路の中でもここは特に有名な場所になっており、雑誌の表紙としても取り上げられています。


⑤日無坂
そんなY字路を作り出す日無坂を歩きます。特に坂上の方はさらに道幅が狭くなっており、歩行者のみが通ることができます。住宅地の間を通り抜ける、路地裏のようなひっそりとした雰囲気です。

⑥小布施坂
案内板には、この坂は「江戸時代、鳥羽藩主稲垣摂津守の下屋敷と、その西にあった岩槻藩主大岡主膳正の下屋敷の境の野良道を、宝歴11年(1761)に新道として開いた」とあります。
歩いていると、道の途中に階段や手すりが現れました。これらは道全体ではなく、ほんの一部だけに設けられていました。傾斜のある坂道を歩くとき、階段や手すりがあると安心します!

小布施坂の坂上には公園があります。この場所も見晴らしがよく、新宿の景色を望むことができます。
子どもたちが遊ぶ何気ない公園の中に、突然、このような絶景が現れたことがとても印象的です。

⑦豊坂
先ほどまでの稲荷坂から小布施坂までは道同士の距離が近く、繰り返し坂道を上ったり下ったりするのがなかなか大変です…。次の豊坂は、小布施坂から数分ほど平らな道を歩きます。この間で軽く息を整えます。
案内板より、豊坂は坂下に豊川稲荷社があるところから名づけられたとあります。
ここは坂の傾きがほとんど一定で、まっすぐで整然とした道が伸びています。さらに、道の途中でほとんど直角に曲がる部分があり、歩いていても印象的です。道の途中には、「急な坂道 助け合いましょう」という標識が立っていました。坂の街ならではの標識ですが、やはりそれくらい歩くのが大変な坂道です…。


坂上には日本女子大学のキャンパスがあり、坂道ではなかなか見ることがないような直方体の巨大な建物が見えます。台地上に堂々と立ち構えるその姿が印象的でした!
その目の前を走る目白通りも、道の両側を遠くまで見通すことができます。道が真っ平な場所を走っていることに気づかされます。


豊坂の隣、目白台運動公園は子どもたちやスポーツを楽しむ人たちで賑わっています。その中に入ってみると、ここも空が広く、遠くの建物を見渡せます。
また、公園にはテニスコートやグラウンドがあり、台地上の広くて平らな場所がとても貴重な空間のように思えてきます。

⑧幽霊坂
目白台運動公園に沿うようにして伸びるのが、幽霊坂です。道の両側を背の高い木々に囲われた趣のある小道です。隣の公園の喧騒から、幽霊坂の落ち着いた佇まいへ、一気に雰囲気が変わります。坂を下っていくと、夕日が差し込んできました。


⑨胸突坂
幽霊坂から肥後細川庭園を挟んだ先には、胸突坂があります。案内板には、「坂がけわしく、自分の胸を突くようにしなければ上れないことから、急な坂には江戸の人がよくつけた名前である。ぬかるんだ雨の日や凍りついた冬の日に上り下りした往時の人々の苦労がしのばれる」とあります。


⑩目白坂
胸突坂を上って目白通りに戻ってきました。この道から分岐しているのが、今回最後に訪れる目白坂です。これまで歩いてきた坂道は、目白崖線の中でも、特に傾斜が大きい場所を通るものでした。しかし、ここは台地上の傾斜が緩やかな部分に伸びており、その分、道の距離が長いことが特徴です。
たくさんの急な坂を上ったり下ったりしてきましたが、最後の目白坂では、夕暮れに染まった空を眺めながら、のんびりと下っていきました♪


ゴールの江戸川橋駅にたどり着きました。近くには神田川が流れ、空の色をキレイに水面に映しています。
ここまで1時間半ほど、目白の坂道をめぐってきました。これからは春の暖かい季節が待っています。坂をめぐり、街を歩けば、何気ないところで美しい景色にきっと出会うことができます!
まるで本家「ブラタモリ」のような坂道巡りはいかがでしたか?
ぜひ、みなさんも坂のある街へ出かけてみてはいかがでしょうか?








