『ドリーム』 HIDDEN FIGURES

THE MEIGAZA Vol.32

今回の作品は、アカデミー賞作品賞、助演女優賞などにノミネートされた実話に基づく伝記映画。人種差別と男女差別に直面しながらもNASAの宇宙開発を支えた3人のヒロインたちの感動 のサクセスストーリーです！

© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

　キャサリン・Ｇ・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソン。この三人の女性の名前を世界は今まで知らなかった。東西冷戦下、アメリカとソ連が宇宙開発競争を繰り広げていた1961年。どちらが先に宇宙にロケットを打ち上げるかという競争はそのまま兵器の威力の競争にもなっていた時代だ。4月12日、ガガーリンを乗せたソ連のボストーク1号が史上初めて地球を一周する有人飛行を成功させた。ソ連に先を越されたNASAへの猛烈なプレッシャーが高まるなか、ロケットの打ち上げに必要不可欠な“計算”を行うために、優秀な頭脳を持つ黒人女性のグループから、その天才的な実力を見込まれ抜擢された女性たちがいた。

同じオフィスで同じロケットを打ち上げるための数式を計算していても、別棟にある「有色人種専用」トイレを使わなくてはならない。しかし彼女たち女性数学者たちは仕事と家庭を両立させながら、当時の黒人差別と職務における女性差別で劣悪な環境の中、いくつもの道を切り開いた。科学における大きな多様性、アメリカでの平等、人類の数学分野での功績に向けての道。そして地球の周囲を時速17万マイル以上で回ったマーキュリー計画の軌道打ち上げのための道だ。人類初の挑戦を成功させるためには、当然あらゆる努力が必要になる。彼女たちの力が求められ、その思いが一丸となって呼び込む歴史的な瞬間の数々は夢を失いがちな現代に勇気を与えてくれます。数々の海外メディアを「完璧」と言わしめた超感動作をぜひお見逃しなく！