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『檸檬』

著者:梶井基次郎 新潮文庫 刊

 MY本 Vol.34

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 「小さな檸檬に力強さを感じる」̶そう語るのは、約600人もの学生を束ねる早稲田祭2018運営スタッフ代表の大石さん。この本との出会いは、高校生の頃に遡る。数多く触れる教科書の作品の中で、特に印象深かったものが”檸檬”だったそうだ。文体から滲み出る情景描写の美しさに惹かれ、「レモンイエローの絵具をチューブから搾り出して固めたような単純な色」という一説が特に好きだと目を輝かせる。

 昔は完璧主義だった、と大石さん。高校生の時に読んだ本作を改めて読み直すと、文頭の『えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた』という誰しも感じ得る不安や焦りの感情の描写や、不完全なものは美しいという著者の考え方に共感を覚えたそう。些細なものも幸せと感じる主人公が、自身の幸福に対する価値観に影響を与えたそうだ。「自分の意思を貫けるようになったことから、早稲田祭2018運営スタッフ代表として、次は後輩の背中を押していける存在になりたい」と力強く話す。

 檸檬の花言葉は、強いパワーを連想させる“情熱”。今年の早稲田祭のテーマも”情熱”であることにちなんで、前代表の高田あすかさん(マイ本Vol.30)から”レモン”を譲り受けたというエピソードも。何かに躓き、壁にあたった時、本著がそっと貴方の背中を鮮やかな世界へと導いてくれるかもしれない。

Text: Okazaki Miku (岡﨑美玖/立教大3年)

一人 の青年 の葛藤を描く青春小説。31歳という若さで夭折した梶井基次郎の残した代表作であり、昭和文学史上の傑作。

早稲田祭2018運営スタッフ代表
大石誠人さん

早稲田大学政治経済学部経済学科3年。早稲田祭は早稲田3大行事の1つで、例年約18万人もの来場者を誇る。早稲田祭2018は11月3日(土)、4日(日)の10:00~17:00まで開催。約450企画の企画数を誇る。

☆ 早稲田祭2018
公式サイト http://www.wasedasai.net/

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