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第三十九場 ゲスト:矢柴俊博

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ジモア宣伝隊長HEY!たくちゃんのババくる!?

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ものまね芸人HEY!たくちゃんが、高田馬場で対談!今回のゲストは、早稲田大学OBで学生時代から演劇に励み、今や名バイプレーヤーとして舞台・映画・ドラマに大活躍している俳優の矢柴俊博さん。演劇経験のあるたくちゃんも矢柴さんの熱い演技論に前のめり気味で語り合いました!

 

早稲田大学早稲田キャンパス1号館の「早稲田大学歴史館」にて。ここは開学135年の歴史や実績の展示の他、カフェや早稲田グッズのショップも併設された歴史館。貴重な資料が揃う展示室を舞台に、早稲田大学出身の矢柴さんとの対談がスタート!

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たくちゃん:矢柴さんは早稲田大学を卒業されたんですよね?

矢柴:第一文学部のフランス文学専修でした。演劇サークルの「劇団 森」やパントマイム集団「舞夢踏」に所属していました。途中、俳優養成所に通うために1年休学して卒業まで7年半かかりましたけど(笑)。飲んだり食べたり、早稲田・高田馬場には愛着がありますね。

たくちゃん:どこの養成所に所属したんですか?

矢柴:加藤健一事務所俳優教室です。ダンスや演技、舞台の裏 方の仕事などを学び、そのノウハウで復学後に仲間たちと劇団「CAB DRIVER」を立上げました。

たくちゃん:演劇活動をしながら単位を取るのは大変ですね。

矢柴:フランス語の単位がどうしても取れなくて。8年目の時、1 年生で教わった先生に偶然当たって「あれ、まだいたの? もう単位あげるから卒業しなさい」って言ってくれたので、8年生の前期で卒業できました(笑)。

たくちゃん:ほんと、優しい先生でよかったですね(笑)。

矢柴:そうですね。せめて卒業したい気持ちはありましたから。でも、当時の前期卒業って大学事務所の職員さんから卒業証書を事務的に渡されるだけなんです…味気なくてさみしかった。

たくちゃん:その時、ぼくが近くにいたら無関係でも「おめでとう」って言いましたよ(笑)。そもそも俳優を目指したきっかけは 何ですか?

矢柴:中学生の頃、『北の国から』を観て「こんなに泣かせやがって」って感動したのがきっかけです。高校時代、学園祭で舞台『ウェストサイド物語』をやることになって、口紅塗って女装した「マリア役」を演じたんです。男子校だからすごくウケて、それが気持ち良くてやみつきになっちゃったんですよね(笑)。

たくちゃん:あはは、面白い!それってビデオが残ってたらDVDに焼いて残しておいた方がいいですよ。自分では恥ずかしくても、いつかファンに披露できるように。

熱い演技論!芝居の中で、いかに個性を潜ませるか


たくちゃん
:矢柴さんは演技を始めてどのくらいになりますか?

矢柴:学生劇からだと30年で、映像の世界では18年くらいです。

たくちゃん:僕も大学時代とよしもとの養成所で演劇を学びました。テレビの再現ドラ マの仕事であり得ないようなオーバーアクションを演出で求められて、なんか自分に向かないなあって……。いま学生の芝居を観たらオーバーすぎて笑っちゃうんじゃないですか?

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矢柴:舞台出身者はみな経験しますが、舞台で普通のアクションでも映像の世界では大きすぎるから演技の調整に苦労するんです。でも不思議なもので、テレビでも大きな演技をAさんが やるとやり過ぎだけど、Bさんがやると面白いみたいな感じってありますね。『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』の現場でも、リアルに演じる人、大きく演じる人、様々な演技が融合しています。それぞれの個性が咲くべき場所があるんですよね。

たくちゃん:矢柴さんは優しそうな役が多いけど、一瞬裏を感じさせることがありますよね。笑顔から一転して狂気がちらっと見えて、視聴者に「あれ、この人やばいんじゃないかな? 裏切る?」って思わせる意外性があって。そういうのができるから名バイプレーヤーになれるんだろうなって思います。

矢柴:ありがとうございます。こういう顔だからどっちにも転ぶので助かっています。強い個性がな い分、バリエーションで仕事をして いるというか。時には笑顔から一 瞬、目線を下向きにして怖い顔にモードを切替えることで、違う雰囲気を出す工夫もしますね。

たくちゃん:狂気を潜ませる表現って重要ですよね。岸部一徳さんが「多少の狂気を感じさせられないと人に観てもらえないんだよ」って言ってたんです。面白い俳優さんってどっかに違和感みたいなのがあって、それが魅力なんでしょうね。

矢柴:今の話、すごく勉強になりました。確かに面白い俳優さんって違和感みたいなものをピリピリ放出しながら芝居してますね。普通のセリフなのにどこか違っていて、ずっと聞いていたいと思わせる。プロデューサーやディレクターがその部分を拡充してくれるから個性が際立つんですよね。

名バイプレーヤー矢柴さんは御神木に寄り添う名木!?


たくちゃん
:矢柴さんはいつも何かしらのドラマや映画に出演していますよね。3月まで放送していた『ケイジとケンジ~所轄と地 検の24時~』のようなゴールデン番組のレギュラーに入れるってすごいです!

矢柴:僕は30歳過ぎまで演技でお金を稼ごうと思っていなかったから、当時の自分には今の自分は想像もできませんでした。

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たくちゃん:男は年輪だなって思うんです。矢柴さんも年齢を重ねるうちにいいシワが出て、色々な役をこなして進化して深みが出てきているんだと思うんです。

矢柴:実際、この先どんな役を貰えるのか想像もつかなくて。周りには素晴らしい俳優さん達がいて、太い幹と枝とがあって、脚本という風が吹くとすごい作品が生まれる世界なんですけど、その中の僕はまだまだか細い存在だなあって思っています。

たくちゃん:いやいや、絶対にいないとダメな俳優ですって。それに現場でのコミュニケーションを大切にしそうですし。

矢柴:確かに舞台出身なので裏方もたくさん経験しているので、待ち時間に出演者だけでなく、若手の現場スタッフやエキストラさんとも平たくコミュニケーションを取るようにはしています。最近の現場は、昔のピリピリ感とも違って、いいコミュニケーションで楽しく作ろうという雰囲気がありますよね。

たくちゃん:僕もそういう風潮を感じます。パワースポットにある有名な御神木には横に寄り添うように存在する別の名木って必ずありますよね。この木があったから御神木が今もここにあるみたいな。矢柴さんは絶対そういう存在です!

矢柴:わー、それ嬉しいな! ありがとう(拍手)

 

 

 

 

 

 

舞台と映像の違いと、それぞれの魅力とは


たくちゃん
:近々公開予定の作品はありますか?

矢柴:7月3日に映画『癒しのこころみ~自分を好きになる方法』が公開されます。僕はセラピストを目指し奮闘する松井愛莉さん演じるヒロインを見守るリラクゼーションサロンの店長役です。

たくちゃん:うゎ!サロンの店長さん役似合います!優しく癒やしてほぐしてくれそうですね(笑)。ところで、矢柴さんは自分で映画を撮りたいと思ったことありますか?

矢柴:過去に小劇場でやった作品をいつか映画にしたい、と密かに思っています。昔の自分の作品の再構築をしてみたいです。

たくちゃん:40代って、年齢を重ねて培ってきたものを残したいって思う頃ですよね。

矢柴:実は、昔ドラマで演じた探偵の役を主人公にして舞台化した作品を、一人芝居のオムニバスの一つとして、2015年の「早稲 田小劇場どらま館」のこけら落としの一環として上演したんです。一人芝居の次回作も早稲田界隈でやりたいと思っています。

たくちゃん:映画・ドラマ・舞台では、何に力を入れたいですか?

矢柴:その役が好きでやりがいがあればジャンルは問いません。映像は常に一発勝負で、今ある力を瞬間的に出す事を求められる緊張感が魅力です。一方、舞台は回数を重ねながらじっくり作り込 めるのが好きです。自分の力量をしっかり見てもらい、その時のコ ンディションや失敗を含めてお客さんが受け止めてくれるおおらかな空気がありますし。

たくちゃん:舞台では初日から千秋楽までの間に演技を変えたりするんですか?

矢柴:しますね。この前、1カ月間の公演をしたけど、全然演技が違いますよ。初日のお客さんにお金返したいくらいな時ありますし(笑)。

たくちゃん:だんだん演技がブラッシュアップされていくんですね。

矢柴:とはいえ、演劇はその日の観客にしか観てもらえないのが寂しい時もあります。テレビなら不特定多数の人に観てもらえますから。

たくちゃん:最後に僕のアゴまねを披露させてください。(野村克也さんのお面を付けて)「矢柴くんはね、年輪の男ですよ。これまで培ってきたことが全部結果となって返ってね、君が主役の映画だっていけますよ。そういう波が来てますよ」

矢柴:すごい!(拍手)本当にノムさんに言われているみたいで嬉しいです。このアゴマネを街角でやったら行列できますよ。みんなノムさん節で褒められたら嬉しいですし。

たくちゃん:僕まで褒めてもらってありがとうございます。

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優しい笑顔でとってもフランクな矢柴俊博さんは、話し上手の聞き上手。積み上げた経験と能力が開花し、脂ののった俳優 さんです。お笑い芸人でラーメン屋のたくちゃんとのトークは、芸のヒントだらけの異業種交流会のよう。常に自分の可能性を追求し、表現者として作品を発信し続ける矢柴さんの活躍から目が離せません。

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Text: 櫻井実由莉
Photo: 石森 亨

ロケ地:早稲田大学歴史館

 

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ゲストプロフィール

矢柴 俊博(やしば としひろ)

1971年10月2日生/埼玉県出身。早稲田大学在学中に演劇サークル「劇団森」、パントマイム集団「舞夢踏」に所属し役者活動を始める。「劇団森」出身者を中心に演劇企画ユニット「CAB DRIVER」を結成し舞台を中心に活動。2000年にパルテノン多摩小劇場フェスティバルでグランプリを獲得するなど、小劇場で活躍した後、映像の世界へ。硬軟織り交ぜた演技で、近年貴重なバイプレーヤーとして存在感を増している。主な代表作は『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、『クライマーズ・ハイ』、『ヒミズ』、『64―ロクヨンー』など。最新作に映画『癒しのこころみ』、テレビ朝日『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』に出演。

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