明治通りと早稲田通りの馬場口交差点から徒歩4分ほど。早稲田通り沿いの西早稲田エリアに、「近江熟成醤油 十二分屋」と書かれた大きな看板が出迎えるラーメン店がある。早稲田通りの歩道にまで、ほんのりと甘い醤油の香りが漂ってくる。滋賀県内の主要な都市で6店舗を展開し人気店となっている十二分屋が、2018年に東京初上陸をしたのがここ早稲田店。すでに、ラーメン激戦区である高田馬場・早稲田エリアでも口コミで人気店となっているラーメン店だ。いずれのラーメンも近江醤油を中心に拘り抜いた醤油スープとスープに合わせた麺が、特長となっている。とんこつラーメンやガッツリ系ラーメンの多いエリアで定番の中華そば系は逆に少し異色の存在。醤油ベースながらも上品で香り豊かなスープが、少し懐かしくもあり、幅広い世代に人気となっている秘訣のようだ。
滋賀県彦根市水谷醤油醸造場の本醸造しょうゆ「生地なり」を使用した「十二分屋そば(680円)」、特製柑橘系香味醤油であるダイコウ醤油の「あまいろ」とマルハマ醤油の「さしみしょうゆ」を黄金比率でブレンドした「KIHAKUブラック(750円)」、創業140年以上の伝統製法で仕込まれた滋賀県高島市 岩佐商店「マルイ醤油」を使用した「十二分屋レトロ(700円)」が三大メニュー。特に人気があるのは、あっさり醤油をベースにしたハマグリスープが味わい深い「KOHAKU(750円)と、力強い醤油スープに宗田鰹の旨味が香り豊かな「鰹KOHAKU(800円)」。麺は自家製麺を中心に、スープと麺との絡み具合にこだわり、ベストな相性を生み出している。
十二分屋は、ラーメンだけでなく、つけ麺や和え麺の他、餃子や唐揚げ、焼めし、丼などのサイドメニューも充実している。影の人気メニューは「十二分屋丼(350円)」。ローストした豚ロースがたっぷり載った丼メニューをラーメンと組み合わせたら満足感も倍増だ!サイドメニューもラーメンも種類が豊富で、いずれもリーズナブルな価格設定なので、週に何度も訪れても飽きがこない。サイドメニューの特製醤油だれを使った「焼めし(500円)」、鹿児島木場商店の上級淡口醤油 ほし(星)で漬け込んだ「唐揚げ(450円)」、自家製酢醤油との相性が抜群の「餃子(300円)」は、テイクアウトもOK! そんなお持ち返りサービスも、住宅地でもある西早稲田エリアの地元の皆さんに愛される理由だ。
「やはりラーメンは気軽な食事であるべきだと思うんです。普段使いで肩肘張らずに気軽に来て欲しいですね。そのためにも600円台から提供しています」と語るオーナーの宮川さん。お店には地元にお住まいの方から、社会人、学生まで幅広い年齢層のお客さんでいつも賑わっている。カウンターだけでなく、テーブル席もあるので、週末には小さなお子様連れの家族も訪れるそうだ。訪れる人々に、十二分に満足感を与えてくれる近江熟成醤油「十二分屋」。ラーメン激戦区 高田馬場・早稲田の指折りの人気店として、十二分に活躍してくれそうだ。
(取材・文:ジモア編集部)
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