高田馬場駅早稲田口を出て、バス通りを落合方面へ左に進み、「あおい書店」を過ぎて、「わせがく高等学校13時ホール」を左折、「座・麻婆唐府」の隣のビルの二階にあるのが「音声表現学苑」だ。このスクールが誕生したのは今から54年の昔、演劇界に身を置きながら、永年プロ・アマのことばの教育に身を捧げてきた坂井清成さんが理想とする「音声表現」の達成を目指して、その根本となる「アクセント」・「イントネーション」の徹底的な教育と、それを土台とする「朗読」、「悟り」、「せりふ表現」を主としてマンツーマンで指導している少人数編成の教室である。
<最大収容人数は50名のレンタルスペース>
各種セミナー、会議、講演会など…幅広く利用できるレンタルスペース。1時間から気軽に借りられます。語学レッスンや各種セミナー、ビジネス会議、講演会、勉強会、趣味の会など目的に合わせて利用できます。書棚の本はすべて読み放題♪時間は相談にのってくれるので、気軽にご相談ください。
プロ・アマを問わず、生徒は好みの教材を持参。約2頁ほどを録音し、再生チェックを受ける。次にその部分を素で読み、マンツーマンの小返しをされながら、徐々に修正。次の機会にはこれを録音、再び再生チェックを受け、その次第によっては、もう一度OKが出れば、次へ進むという具合に進めて行く。
このようにして大体一つの作品(大体25〜30分)を三ヶ月あるいは半年(長い場合は一年)かけて完成し、朗読会に掛けることが出来る。朗読会の会場は隣接の朗読会専用のスタジオ「スペィスひびき」で。入場券500円5枚が最低ノルマ。実力さえ身につけば、年に数回の発表の場が与えられる。
朗読会のほかに学苑では付属の朗読集団「ひびき」と連動して年二回の定期公演と「物語の会」、また年一回の生徒全員の発表会「春の朗読まつり」を開いている。
生徒は実力に応じてこの公演にも、また年三回「お江戸日本橋亭」で開かれる「物語の会」にも出演することが出来る。
学苑は春、夏、冬の休みのほかは土日以外は年中無休、祭日も休まない。朝の10時から夜の9時までクラスは皆で9つあり、好きな時間が選べる。見学は無料。いつでも可。詳細は下記参照。
≪2020年≫
【3月】
3月8日(日) 13時30分 日曜文芸サロン
芥川龍之介(初期作品)
「老年」「ひょっとこ」 朗読:坂井清成
3月27日(金)14時 昼の朗読会(500円)
小泉八雲「おかめのはなし」 朗読:竹内王子
樋口一葉「わかれ道」 朗読:田山和子
「われから」 朗読:坂井清成
3月30日(月)10時30分 朝の朗読会(500円)
向田邦子エッセイ選
「父の詫び状」 朗読:岩下さち子
「子供たちの夜」朗読:坂井清成
≪特別プログラム≫
3月31日(火)13時30分 お江戸日本橋亭 (1500円)
太宰治語りの世界
「誰も知らぬ」 語り:松浦加津子
「燈 籠」 語り:太田 曜子
御伽草子「瘤取り」 語り:坂井 清成
≪朗読会についてのお知らせ≫
今月(3月)に予定しておりました、3月27日(金)昼の朗読会と3月30日(月)朝の朗読会、3月31日(火)「物語の会」は、コロナウイルスの影響で中止とさせて頂きます。尚、今後の朗読会は世間情勢を見極めて、ホームページにてお知らせいたします。
ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。。
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【スペィスひびき】
新宿区高田馬場4-11-13 アート第1ビル2A
高田馬場駅早稲田口を出て、バス通りを落合方面へ左に進み、「わせがく高等学校13時ホール」を左折、「座・麻婆唐府」の隣のビルの二階。外階段を上がり2階・2Bが【スペィスひびき】です。
【お問い合わせ】TEL・FAX 03-3366-8167
(14時以降でお願いします)
表現するときめきとよろこびを
-「朗読」から「語り」へ-
最近はプロからアマまで「語り」のブームともいえる現象がみられますが、この本はその「語り」なるものを根本から見つめ直し、「朗読」とはちがう「語り」としての技術をさまざまの実例を挙げ、それに著者の実演(CD)を加え、解りやすく説き明かしたものです。
2013.11月発売。定価2,000円 (税別)
A5版176ページ CD(17作品抜粋収録)つき
「ひびき」主宰:坂井清成の喜寿を記念して朗読(語り)作品のCDを販売いたします。ご希望の方は電話(FAX)またはハガキでお申込ください。
《価格はいずれも送料別 一組1,000円》
【近代文学名作選】
●夏目漱石「坊ちゃん」「文鳥」「永日小品」
●森鴎外「舞姫」「最後の一句」「高瀬舟」
●芥川龍之介「羅生門」「芋粥」「竜」「鼻」
●菊池寛「恩讐の彼方に」「入れ札」
●志賀直哉「城の崎にて」「正義派」「好人物の夫婦」
●山本有三「波」(妻・子・父)
●太宰治「思ひ出」「富嶽百景」
「お伽草子」より「かちかち山」他
●井伏鱒二「山椒魚」「乘合自動車」「本日休診」
●堀辰雄「菜穂子」「曠野」
●川端康成「伊豆の踊り子」「雪国」
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【大衆小説名作選】
●山本周五郎
「さぶ」「かあちゃん」「ほたる放生」「狐」「ひやめし物語」
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【宮沢賢治名作選】
●「注文の多い料理店」(全10編)
序・どんぐりと山猫・狼森と笊森、盗森・注文の多い料理店
烏の北斗七星・水仙月の四日・山男の四月・かしわばやしの夜
月夜のでんしんばしら・鹿踊りのはじまり
●ねずみシリーズ
「ツェねずみ」「クンねずみ」「鳥箱先生とフーねずみ」
●蛙シリーズ
「蛙のゴム靴」「畑のへり」「カイロ団長」
●花鳥童話名作
「よだかの星」「まなづるとダァリア」「いてふの実」
「めくらぶどうと虹」「おきなぐさ」
●長編代表作
「銀河鉄道の夜」「グスコーブドリの伝記」「ポラーノの広場」
「風の又三郎」「税務署長の冒檢」
●その他
「貝の火」「やまなし」「雪渡り」「双子の星」「土神と狐」
「オツベルと象」「雁の童子」「茨海小学校」
「月夜のけだもの」
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【芥川賞受賞作品選(2011〜15)】
●朝吹真理子「きことわ」(144回)
●鹿島田真希「冥土めぐり」(147回)
●柴崎友香「春の庭」(151回)
言葉と発音を体系的に学び、練習と発表、矯正を何度も繰り返し習得していく音声表現の力、生徒達は最終的に一体どこに辿り着くのだろうか。この教室で一番何を学んで欲しいか、という問いに坂井氏からは「読解力を身につけて欲しい」と意外な答えが返ってきた。 “音声表現”の教室で、読解力を身につけるとは、一体どういうことだろうか。正確に読む、という技術は恐らく繰り返しの練習によって誰もが身につけられるはずだ。しかし「表現する」「伝える」というのは、単に正確な発音とアクセントで達成出来るものではない。そこにはイントネーションが必要であり、感情が必要だ。伝えたいことを伝えたい人にしっかり伝える。ここでいう読解力は、伝えたいことを把握する力である。一見、方法論や技術が重視されがちな言葉の教室。しかし本当に大切なのは読み取る能力。例えば小説や随筆の作者が、そして読む自分が何を伝えたいのかを理解し、そして最も伝わるように表現する。誰だって、きっと何かを伝えたい。そのとき、あなたの言葉には、声には、力があるだろうか。ぜひ一度、見つめ直してみて欲しい。(取材・文:目崎雄太)
インターネットで朗読配信中(<坂井清成ゆうちゅ>で検索して下さい。)
芥川龍之介作「羅生門」「鼻」「竜」「蜘蛛の糸」「蜜柑」「トロッコ」など9作品、森鴎外作「高瀬舟」「最後の一句」など5作品、宮沢賢治の「注文の多い料理店」の9作品。続いて、漱石の「夢十夜」、南吉童話、太宰治・「走れメロス」「猿ヶ島」など15作品の配信を終わり、現在は小川未明童話に移っております。引き続き、中島敦(「山月記」など)、泉鏡花(「外科室」など)の、アップを予定しておりますのでどうぞご愛聴下さい。
どうぞお楽しみに!!
ご意見やご感想・リクエストなどは音声表現学苑まで。お便りおまちしております。
【午前の部】10:00~12:00 ※月・水・金
【午後の部】13:30~15:30 ※月・水・木・金
【夜間の部】19:00~21:00 ※月・金