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高田馬場〜江戸川橋の歴史探訪。〜神田川沿い編〜【ぶらジモア ①】

新連載コーナー「ぶらジモア」。
記念する第一回は、江戸川橋を起点にてくてくと高田馬場までお散歩♪
歴史的なスポット満載のルートをご紹介します。

高田馬場・早稲田・目白エリアにとって神田川は、春の桜並木や川沿いの遊歩道の散歩で親しまれ、さらに、歴史的な名所が多いことで有名である、まさにシンボル的な存在です。今回はそんな見どころ満載の神田川を筆者が実際に歩いてみて、場所の雰囲気や様子をお伝えしたいと思います。

今回のルートは、東京メトロ江戸川橋駅近くの“江戸川橋”をスタート地点として、JR高田馬場駅近くの“神高橋”までを、神田川に沿って歩きます。

(Googleマップより作成)

江戸川橋から見える神田川。水面にせりだす桜の木がとても迫力があります。

(写真はすべて筆者撮影)

 

【江戸川公園・大洗堰】

江戸川橋の近くに、早速、江戸川公園がありました。駅の近くということもあり、多くの人が行き交いますが、公園の中はベンチに座って談笑する人たちや遊具で遊ぶ子どもたちがおり、のんびりとした雰囲気が流れていました。

”江戸川”といえば、東京の東部を流れ、東京湾へと注ぐ江戸川を連想しますが、この地域では昔、神田川を江戸川と呼んでおり、それに由来します(案内板より)。

江戸川公園は、地図で見ても分かるように、神田川に沿って縦長に広がる特徴的なかたちをしています。関口台地の斜面の、起伏の大きい地形を活かした公園は散策しがいがありそうです。

緑の部分が江戸川公園(Googleマップより作成)

実際に訪れると、斜面を登る長い階段があったり、それを登ると、空が見渡せるほどの高さに辿り着いたりと、その地形を実感できました。

また、公園の入り口近くにあった案内板には、「斜面の樹木をいためないための、浮き橋状の遊歩道」と説明があり、斜面を縦横無尽に走る遊歩道も通されていました。まさに斜面を活かしたアスレチックのような公園になっており、子どもたちが元気に楽しそうに階段を登っていました。

斜面を下ると、公園内に水が引かれた気になる場所がありました。

ここは大洗堰の取水口の史跡です。日本でできた最初の上水である神田上水。その取水口である大洗堰では、ここで水位を上げて、武家屋敷などに水を通していました。公園内には、上水の流水量を調節するための「角落(かくおとし)」と呼ばれた板をはめ込むために設けられた石柱が、現在も残されています(案内板より)。

大洗堰の水辺では子どもたちが網を持って水の中を覗いていました。何かの生き物が獲れるのでしょうか…。

 

【椿山荘・関口芭蕉庵】

賑やかな江戸川公園を過ぎると、川沿いの遊歩道は一気に歴史的な景観に切り替わりました。ここからは椿山荘、関口芭蕉庵、肥後細川庭園と、歴史的な名所が続き、神田川散歩の大きな見どころです。

かつて、山県有朋の邸宅であったことで有名な椿山荘は、目白台地の高台に築かれ、庭園には幽翠池や国登録有形文化財である三重塔「圓通閣」があるなど、由緒ある施設です。庭園がとても気になりますが、宿泊といった館内利用者以外は入ることができないため、ここでは外観だけを楽しみました。

椿山荘のすぐ隣の関口芭蕉庵は、神田上水の改修工事に携わった松尾芭蕉が「龍隠応」と呼ばれる水番屋に住んだといわれ、それがいつしか関口芭蕉庵と呼ばれるようになりました(案内板より)。

関口芭蕉庵の入口は川沿いの遊歩道から離れ、少しだけ奥にあります。そのためか、庵内は人が少なく、ひっそりとした雰囲気がありました。庵内には、「ふる池や 蛙飛こむ 水のをと」の有名な俳句とともに、横長な「瓢箪池」が広がっていました。木々の隙間から差し込む光に照らされ、とても美しい光景でした。

 

【水神社・肥後細川庭園】

落ち着いた雰囲気の芭蕉庵を出ると、その隣には水神社がありました。

いい伝えによれば、水神が八幡宮社司の夢枕に立って、「我水伯(水神)なり、我をこの地にまつらば堰の守護神となり、村民をはじめ江戸町ことごとく安泰なり」と告げたため、ここに水神を祀ったといわれています(案内板より)。

神田上水とその堰が当時からとても大切にされていたことが伝わってきます。

この史跡が続くエリアの最後に、肥後細川庭園がありました。ここは、池泉回遊式庭園であり、目白台台地が神田川に落ち込む斜面地の起伏を利用して、変化に富んだ景観を楽しむことができます。

斜面側の起伏のある道は歩いているだけでも楽しく、また、反対側から斜面に木々が生い茂る景観をゆったりと眺めることもできました。訪れたときはちょうど紅葉が見頃を迎えていました。

ここまで訪れた関口芭蕉庵や肥後細川庭園もそうですが、神田川の遊歩道自体は道幅が狭かったり、敷地内が塀で遮られていたりしたため、見える景色が限られていました。しかし、実際に敷地内に入ってみると、こんなにも広大な空間が広がっていることにとても驚きました。

 

【魚道・高田馬場駅の高架線】

再び遊歩道に戻ります。肥後細川庭園を過ぎると、しばらくは川と住宅街のひっそりとした道が続きます。

神田川にかかる曙橋を過ぎたあたりから、川の音が耳に入るようになりました。覗いてみると、段差を下る川が勢いよく流れていました。

これは魚道といい、魚が川を上り下りするための通路です。以前このあたりには、治水の観点から川幅全体に川の流れを弱めるための段差がありましたが、これが魚の遡上の妨げになっていました。こうした状況により、1997年に魚などの移動経路と生息空間としての機能を合わせ持つ魚道が設置されました(案内板より)。

スタート地点の江戸川橋からここまで多くの史跡を多く訪れ、神田川の過去について知ることができましたが、この魚道が立てる水の音のおかげで、現在の神田川の流れの様子を、きちんと確認することができました。

高田馬場分水路吐口を過ぎ、道路を渡り再び川沿いの道を着けば、高田馬場駅までもう少しです。建物が立ち並ぶ都心の景観ですが、川沿いは空が広く、綺麗な夕空も見ることができました。

さらに高田馬場駅に近づき、西武新宿線と山手線の電車が神田川の上を通過している様子が見えました。線路を下を覗くと、両側を緑に囲まれて、神田川が緩やかに流れ、渓谷のような景色をつくり出していました。

ここで一度、神田川沿いに続く道は途切れます。この先にも続く神田川の景観も気になりますが、今回の散歩はここで終わりにします。数分ほど歩き、高田馬場駅に到着しました。

井の頭公園の水源から続く全長約25kmの神田川は、今回散歩したエリアの先にも後にもまだまだ続いていきますが、特に散歩しがいのある濃いエリアではないかと思います。地形や歴史、自然など、様々な体験を味わうことができる神田川を、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【参考資料 出所】
ホテル椿山荘東京の歴史:https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/garden/history/(最終閲覧日2025年11月24日)
文京区 肥後細川庭園:https://www.city.bunkyo.lg.jp/b036/p004891.html(最終閲覧日2025年11月24日)

DATA

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