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文豪たちが愛した街へ。文学歴史散歩【ぶらジモア④】

高田馬場・早稲田・目白を歩く「ぶらジモア」。

第4回目のテーマは、「文学歴史散歩」です!

このエリアは、歴史に名を残す数多くの作家が暮らした街としても有名です。彼らがどんな場所に居を構えて、どんな暮らしをしていたのか、見てみましょう!

①志賀直哉旧居跡

JR高田馬場駅のロータリーから、まっすぐに伸びるつつじ通りを歩きます。飲食店が多く立ち並ぶこの通りを5分ほど歩くと、志賀直哉旧居跡に到着します。

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現在の旧居跡には、日本児童教育専門学校の建物に案内板が設置されているのみです。

学校の看板と並ぶように設置されているため、何も知らずに通りかかると、ここが旧居跡であったことになかなか気づきません…。

(旧居跡の案内板が設置される建物)

案内板によると、志賀直哉は生涯において20数回の転居を行いました。この場所(当時、淀橋区諏訪町)には、昭和13年(1938年)4月から昭和15年(1940年)5月までの2年余を、夫人と6人の子女と共に居住したといいます。

当時の家の写真がないか簡単に調べてみましたが、それらしい画像は見つけることはできませんでした…。

現在は案内板が残るのみですが、この場所を訪れ、建物の高さや道幅の大きさ、さらに行き交う人々の雰囲気を体感しながら、志賀直哉が暮らした当時の街並みを想像してみるのも良さそうです!

②林芙美子記念館

西武新宿線の中井駅から徒歩5分。閑静な住宅街の中井通りを歩くと、林芙美子記念館に到着します。

ここへ向かう道中は車通りが少なく、落ち着いた雰囲気がありますが、記念館には緑が豊かで、ひときわ穏やかな空気に包まれています。

林芙美子記念館は、作家・林芙美子が昭和16年(1941年)から昭和26年(1951年)6月28日に亡くなるまでの約10年間を過ごした住まいです。

この邸宅は、芙美子が土地を購入し、新築したものです。建設にあたっては、芙美子は設計者や大工を伴って京都の民家を見学したり、材木を見て回ったりするなど、自ら積極的に家づくりに携わりました。

このようなエピソードからも、住まいへの強いこだわりがうかがえます!

受付から邸宅へ進むと、まずは中庭に出てきます。この中庭を境にして、建物は生活棟とアトリエ棟の2つに分かれています。

カエデの葉の間から陽の光が差し込みます中庭は、訪れる人を迎え入れる心地のよい空間です。

邸宅には台所や寝室などが残されており、芙美子一家の暮らしを垣間見ることができます。

その中でも「次の間」にある押し入れは、芙美子が大工に命じ、インド更紗を貼って作らせたもので、和室の中ではひときわ目を引きます。

また、書斎では芙美子の作家としての姿を感じられます。

案内板によると、芙美子は熱中すると強度の近眼用眼鏡を外し、顔を机につけるように執筆し、作品が仕上がると自ら掃除をし、普段は家人にも触れさせなかったといいます。

作家にとって最も大切な場所であり、数々の作品が生み出された神聖な空間です。そんな書斎に向かう芙美子の熱心な後ろ姿が見えてくるような気がします。

さらに邸宅の奥には、数多くの種類の植物が楽しめる庭が広がっています。

芙美子の強い理想とともに完成されたこの邸宅には、家族と過ごした日常の暮らしと、作家として作品を生み出した時間の両方が息づいています。

③漱石山房記念館

東西線の早稲田駅を出て、漱石山房通りを歩きます。住宅街の中を通る道は、地元の方々が思い思いに過ごす日常の風景が広がっています。10分程で漱石山房記念館に到着します。

漱石山房記念館は2017年に開館した比較的新しい建物で、ガラス張りの外観が特徴的です。建物の横には夏目漱石の銅像が訪れた人を出迎えてくれます。

漱石山房記念館は、HPによると「漱石が晩年の9年間を過ごし、数々の名作を世に送り出した『漱石山房』の跡地に建てられた、漱石にとって初の本格的な記念施設」です。

館内には、書斎・客間・ベランダ式回廊などを再現した「漱石山房」の展示室のほか、漱石作品や関連書籍を楽しめるブックカフェがあります。さらに、地下1階には約4,000冊の漱石作品・関連図書を所蔵する図書室もあります。

また、「漱石山房」が建っていた敷地の一部は、記念館に隣接する漱石公園として整備されています。

建物の周囲には漱石ゆかりの植物が数多く植えられています。それぞれに漱石の作品や漱石にまつわる作品の一節が添えられています。

館内へ入ると漱石の人形が、現代の街並みを背景にして座っています!

展示の中でも印象的だったのは、漱石の作品や門下生・友人へ宛てた手紙の中から紹介される「漱石の言葉」です。

壁一面には、『吾輩は猫である』の冒頭の有名な一節をはじめ、初めて目にする漱石の言葉も数多く紹介されていました。

作品を読んだことがなくても、選び出された言葉を読むと、物語の情景や漱石の思いを想像しながら楽しむことができました。

さらに館内には猫のパネルやイラストも点在しており、猫たちの愛らしい姿を見つけることができます♪

さらに、記念館に隣接する漱石公園には、『吾輩は猫である』のモデルとなった「福猫」をはじめとする墓の石塔があります。これは、戦時中の空襲で漱石山房が焼失した後も唯一残った、貴重な遺構とされています。

今回訪れた、歴史的に有名な文豪たちが暮らした場所は、記念館として充実した形で保存・公開されているものから、看板だけが残されているものまで、その保存状態はさまざまでした。

しかし、どんな形であっても、実際に彼らが選び、暮らしたその場所を実際に訪れることができれば、文字による説明だけでは気づくことができない、街の雰囲気を感じ取り、当時の光景を想像することができます。

皆さんもぜひ、彼らが暮らした街へ足を運び、文学歴史散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?

【参考資料 出所】
新宿区立林芙美子記念館: https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/fumiko/12/ (最終閲覧日2026年7月5日)
新宿区立漱石山房記念館: https://soseki-museum.jp/ (最終閲覧日2026年7月5日)

DATA

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